北海道の大手電力会社が11月に単価を見直す:電灯・動力・高圧の事業所は月いくら増えるか【2026年11月】
2026年11月1日実施の単価の表から、電灯・動力・高圧の3つの契約で増える額を仮の数字で計算します

2026年11月1日から、北海道の大手電力会社が電気料金の単価を見直します。事業所が気になるのは「うちは月いくら上がるのか」。結論から言うと、増え方の中心は基本料金で、使った量にかかる電力量料金の増加は、1kWhあたり10銭にも届きません。発表された単価の表から、契約の種類ごとに計算します。
何が、いつ変わるのか
見直しの日は2026年11月1日です。送配電会社が、物価や金利の上昇による費用の増加を理由に、国から承認された「収入の見通し」に基づいて託送料金を変えます。電力会社は、その変動分を電気料金に反映します。主な契約の単価は次のとおりです。
契約の種類 | 基本料金(円) | 電力量料金(円/kWh) |
|---|---|---|
従量電灯B・40A(1契約) | 1,672.00→2,288.40 | 35.69→35.77 |
低圧電力(1kW) | 1,413.06→1,681.02 | 28.95→29.03 |
高圧・業務用電力(一般料金)(1kW) | 2,693.20→2,970.10 | 23.40→23.47 |
特別高圧・業務用電力A(60kV)(1kW) | 2,619.50→2,742.40 | 20.98→21.05 |
単価は消費税等相当額を含み、燃料費等調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません。従量電灯Bの電力量料金は最初の120kWhまでの単価で、ほかの段も0.08円ずつ上がります。
出典:北海道の大手電力会社「電気料金の見直しについて」(2026年9月25日付)https://www.hepco.co.jp/wheeling_fee_revise/pdf/price_revise_261101.pdf(2026年10月21日に原文を確認)

月いくら上がるか:3つの契約で計算する
増える額は「契約の大きさ×基本料金の差+使った量×電力量料金の差」で出せます。契約の大きさは、従量電灯Bなら契約アンペア、動力や高圧なら契約電力です。仮の数字で計算します。
仮の契約 | 見直し前の月額 | 見直し後の月額 | 増える額 |
|---|---|---|---|
従量電灯B・40A、月600kWh | 27,296円 | 27,960円 | +664円(約2.4%) |
低圧電力・15kW、月2,000kWh | 79,096円 | 83,275円 | +4,179円(約5.3%) |
高圧・業務用電力・50kW、月10,000kWh | 368,660円 | 383,205円 | +14,545円(約3.9%) |
高圧の例は、基本料金が50kW×276.90円=13,845円、電力量料金が10,000kWh×0.07円=700円で、合わせて14,545円(年174,540円)です。月額は基本料金と電力量料金だけの合計で、賦課金などが加わるため、請求書全体で見ると割合はふつうこれより小さくなります。力率などによる増減は入れていないため、実際の額は11月以降の請求書で確かめてください。
増えるのは基本料金が中心:節電とあわせて契約の大きさを見る
低圧電力の例で、増える4,179円の中身を分けます。

使う量を減らせば電力量料金は下がりますが、増える基本料金は使う量では変わりません。決めるのは、従量電灯Bなら契約アンペア、動力(低圧電力)や高圧なら契約電力です。
たとえば低圧電力の契約電力を15kWから12kWへ3kW下げると、基本料金は見直し後の単価で月5,043円下がります。見直し前の単価なら4,239円でした。同じ3kWでも、11月からは月に約800円、下げる効果が大きくなります。
ただし、実際に同時に使う電気より小さくすると、ブレーカーが落ちるなど業務に響きます。動力の契約電力は、先に使い方を計測して最大の値を知ると、見直せることがあります。電子ブレーカーのレンタルは、計測の結果をもとに契約電力を見直すときに使うサービスです。電気料金全般のご相談は、電気料金の見直しのページで承っています。
11月1日までに手元で確かめること

11月までの確認表
検針票で、契約の種類(従量電灯B・低圧電力・高圧の業務用電力など)を確かめる
契約アンペア、または契約電力の数字を書き出す
表の単価と検針票の使用量で、増える額を計算する
11月以降の請求書で、基本料金の単価が表のとおりか確かめる
この記事の単価は、規制料金と、高圧・特別高圧の代表的な契約のものです。自由料金の動力のメニューや、ほかの小売の会社の契約は単価が違うため、発表資料や契約先の案内で確かめます。
よくある質問
Q. いつの使用分から新しい単価になりますか。
A. 見直しは2026年11月1日に実施すると発表されています。検針日をまたぐ月の分け方は、確かめた資料に書かれていないため、契約先の案内で確かめます。
Q. 自社の契約が、記事の表にない場合はどうしますか。
A. 発表の資料には、契約の種類ごとの単価表が付いています。検針票で契約の名前を確かめ、その行を探します。電力会社の特設ページには、影響額を試算できるツールもあります。
Q. 増えるのが基本料金なら、節電は意味がないのでしょうか。
A. 意味はあります。節電は電力量料金そのものを減らします。ただ、増える基本料金は使う量では変わらないため、契約アンペアや契約電力の見直しを合わせて考えます。
Q. 契約アンペアや低圧電力の契約電力を下げると、基本料金は下がりますか。
A. 下がります。ただし、実際に同時に使う電気より小さくすると、ブレーカーが落ちるなど業務に響きます。高圧の契約電力の決まり方は、契約先で確かめます。
まとめ
見直しは2026年11月1日。増え方の中心は基本料金です。
仮の例では、月に電灯40Aで約664円、低圧電力15kWで約4,179円、高圧50kWで約14,545円増えます。
基本料金は使う量では動かないため、契約アンペア・契約電力の見直しを合わせて考えます。
この記事に関連するサービス
システム・ブレーカー(電子ブレーカーのレンタル)
動力(低圧電力)の契約電力を、実際に同時に使う電気に合わせて見直すための電子ブレーカーを、レンタルでご提供しています。計測調査のうえで、見直しによる効果の見込みをお示しします。検針票をお手元にご相談ください。






コメント