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業務用の食用油はなぜ上がり続けるのか:2022年からの値上げを一覧で振り返る

2 日前
読了時間: 4分

大手の製油会社の発表のうち原文で確かめた8回を一覧にし、上がる理由と、今から備えられることを整理します

木のさじにすくわれた、乾いた黄色い大豆。麻袋の上に窓の光があたる
写真はイメージです

業務用の食用油は、2022年から繰り返し値上げされてきました。この記事では、大手の製油会社の1社の改定のうち、原文で確かめられた8回を一覧にし、上がる理由と、重なったときの仮の試算、店でできる備えを整理します。

2022年から2026年6月納入分までの一覧

表は、大手の製油会社の1社の発表を原文で確かめた8回です。ほかの時期やほかの会社の改定もあり、すべてを網羅した表ではありません。

発表

納入分から

改定の幅

2022年2月17日

2022年4月1日

1kgあたり40円以上(家庭用・業務用・加工用)

2022年4月12日

確かめた記事に記載なし

オリーブ油・ごま油・米油などで5〜30%(家庭用・業務用)

2022年12月14日

2023年3月1日

41品で5〜47%(家庭用が中心で、一部の業務用商品を含む)

2024年7月17日

2024年10月1日

業務用・加工用 7〜10%

2025年2月27日

2025年4月1日

業務用・加工用 11〜19%

2025年7月25日

2025年9月1日

業務用・加工用 18〜25%

2026年3月6日

2026年4月1日

業務用・加工用 7〜11%

2026年4月22日

2026年6月1日

業務用・加工用 17〜21%

2022年2月だけ円、ほかは率で、商品によって幅があります。

緑の葉とさやをつけた大豆が一面に育つ畑
油のもとになる大豆の畑。原料の価格は、発表の理由にたびたび挙がります(写真はイメージです)

なぜ上がり続けるのか:発表にある理由

時期

発表に書かれた主な理由

2022年(2・4・12月)

大豆や菜種の価格の高騰、需要の増加と産地の天候不順、物流費などの高止まり

2024年

バイオ燃料の需要の増加、再加速した円安、物流費などの上昇

2025年(2・7月)

米国のバイオ燃料の混合比率の引き上げ計画に伴う大豆油相場の上昇、カナダ産菜種の油分の低下、エネルギー費・物流費の上昇

2026年(3・4月)

3月:コスト上昇に加え、2025年9月の改定の未達分を補うため。4月:米国のバイオ燃料の混合義務量を増やす方針、中東情勢による植物油価格の高騰、原油高

理由は毎回1つではなく、複数が重なります。「現在の価格水準ではコスト上昇分を吸収することが困難」という言葉が、2025年から2026年の発表に繰り返し出てきます。

重なるといくらになるか:仮の試算

2024年10月から2026年6月の納入分までの5回を、すべて満額で重ねたと仮定します。率の下限どうし、上限どうしを掛けると、低い側で約1.75倍、高い側で約2.20倍です。

5回の改定を重ねたときの業務用の油の仕入れ値(仮の数字) / 2024年9月まで 仮に100とする / 100 / 5回の後(低い側) 約1.75倍 / 約175 / 5回の後(高い側) 約2.20倍 / 約220 / 月の油代5万円(仮の数字)の店 約8.8万〜11万円 / 増える額(月) 約3.8万〜6万円
50,000円×1.7545≒87,700円、×2.1976≒109,900円(棒は値に比例)

実際の仕入れ値ではなく、重なると大きく効くという見当をつける計算です。次の改定の時期と幅は、公表されていません。

値上げが続く前提で、店でできる備え

木のカウンターに置かれた白い持ち帰り用の紙袋と、串に刺した揚げ物
持ち帰りの揚げ物。値上げの影響は、1個あたりの油代で見ます(写真はイメージです)

仕入れ値は店で決められませんが、使う量は動かせます。油が傷むと交換が早まり、捨てる油が増えます。

油代の備え・4つの手順

  • 納品書から、1缶あたりの単価と月に使う缶の数を書き出す(改定のたびに追記する)

  • フライヤーごとに、交換の日と捨てた量を2週間記録する

  • 交換を「日数」だけでなく、油の色・におい・泡の状態で決める

  • 揚げ油の劣化を抑える工夫や装置を、記録と並べて比べる

CLARXの揚げ油の装置「BBFRY」は、フライヤーに入れて使い、電気も薬品も使いません。2週間の無料レンタルで試せます。前の2週間の記録があれば、前と後を同じ物差しで比べられます。

よくある質問

Q. この表は、すべての値上げを網羅していますか。

A. いいえ。大手の製油会社の1社の発表のうち、原文を確かめられた8回だけです。ほかの時期の改定や、ほかの製油会社の発表もあります。自店の仕入れ値は納品書で確かめます。

Q. 発表された率は、そのまま店の仕入れ値の上がり方になりますか。

A. ならないことが多いです。率には商品ごとに幅があり、基準の価格も違います。契約でも変わるため、記事の試算は仮の数字です。

Q. 次の値上げはいつ来ますか。

A. 分かりません。2026年4月の発表では、コストの動き次第で改めて改定する可能性があるとされ、時期と幅は公表されていません。

Q. 値上げの前に、店でまず何をすればよいですか。

A. 納品書から、1缶あたりの単価と月に使う缶の数を書き出し、捨てる油の量と交換の日を記録します。動かせる所が見えてきます。

まとめ

  1. 原文で確かめた大手の製油会社の値上げ発表8回を一覧にしました。8回のうち5回が2024年10月以降です。

  2. 理由は原料・燃料需要・為替・エネルギーと物流などが重なっており、次の改定の可能性も示されています。

  3. 仮の試算では、5回を重ねると仕入れ値は約1.75〜2.20倍です。仕入れ値は動かせないので、捨てる油の量の記録から始めます。

この記事に関連するサービス

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