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7〜9月使用分の電気代支援は9月使用分まで:その後の請求書に備える

6月29日
読了時間: 4分

値引きの単価を使う量に掛けて、支援がある月とない月の差を試算する

建物の屋上に並ぶ空調の室外機
写真はイメージです

国の電気・ガス料金の支援により、2026年7月・8月・9月に使う電気の料金が値引きされます。経済産業省は6月、値引きの単価を示しました。暑さで空調を多く使う時期の負担を和らげるものですが、値引きは9月使用分までとされています。この記事では、値引きの単価を使う量に掛けて、事業所の請求がどのくらい変わるかを試算し、支援が終わった後に備えて今からできることを整理します。

値引きの単価

使用月

低圧

高圧

2026年7月使用分

1kWhあたり3.5円

1kWhあたり1.8円

2026年8月使用分

1kWhあたり4.5円

1kWhあたり2.3円

2026年9月使用分

1kWhあたり3.5円

1kWhあたり1.8円

値引きは使った電気の量(kWh)に単価を掛けた額です。基本料金は値引きの対象ではないため、使う量が多い事業所ほど、値引きの額も大きくなります。

使う量に応じた試算

毎月同じ量を使うと仮定して、3か月分の値引きの額を計算します。

3か月の値引きの合計(計算のための仮の使用量) / 低圧の店舗 月3,000kWh / 34,500円 / 高圧の工場 月30,000kWh / 177,000円 / 低圧の店舗 8月使用分だけで 13,500円 / 高圧の工場 8月使用分だけで 69,000円

※使用量は計算のための仮の数字です。低圧:3,000kWh×(3.5円+4.5円+3.5円)=34,500円。高圧:30,000kWh×(1.8円+2.3円+1.8円)=177,000円。実際の値引きの額は、請求書で確かめてください。

電卓と資料、ノートパソコンが置かれた机
去年の同じ月の使用量に単価を掛けると、自社の値引きの目安が出せます(写真はイメージです)

支援が終わった後の請求書

値引きがなくなると、同じ量を使っても、その分だけ請求が増えたように見えます。上の例の低圧の店舗では、9月使用分と比べて10月使用分は、使う量が同じなら10,500円分の値引きがなくなる計算です。

秋から冬にかけては、北海道では暖房やロードヒーティングで使う量が増えていきます。値引きの終了と使う量の増加が重なるため、年度の予算では、値引きのない単価で見込んでおくと慌てずにすみます。

請求書を見比べるときは、値引きの欄を足し戻した「本来の金額」で比べることが大切です。値引きのある月どうしで比べると、使う量が増えていても気づきにくくなります。夏に空調を多く使った月は、値引きの額も大きくなるため、請求の金額だけを見ていると、使う量の増え方を見誤ることがあります。使用量(kWh)の欄を、前の年の同じ月と並べて確かめておきます。

今からできる準備

支援の期間中にしておくこと

  • 7〜9月の請求書で、値引きが反映されているかを確かめる

  • 値引きの額を除いた「本来の金額」を、月ごとに書き出す

  • 10月以降の予算を、値引きのない金額で組む

  • 冬に使う量が増える設備を洗い出す

  • いまの契約の単価と条件が、使い方に合っているかを確かめる

5月のコラムで取り上げたように、請求書を基本料金・電力量料金・調整の項目に分けて読むと、値引きがあった月となかった月の違いがはっきりします。

北海道では、夏の空調よりも冬の暖房で電気を多く使う事業所も少なくありません。夏の値引きの額が小さかった事業所でも、冬の請求に向けて、いまのうちに月ごとの使用量を確かめておくと、予算の見込みが立てやすくなります。

よくある質問

Q. 値引きを受けるのに、申し込みは要りますか。

A. 値引きは電気の契約先を通じて行われ、事業所が申し込む手続きは基本的にありません。請求書の値引きの欄で、反映されているかを確かめます。

Q. いつの請求書に値引きが表れますか。

A. 電気料金は使った月の翌月に請求されることが多いため、7月使用分の値引きは8月ごろの請求書に表れます。検針日によって、ずれることがあります。

Q. 特別高圧の契約は対象になりますか。

A. 今回の値引きの単価は、低圧と高圧について示されています。特別高圧の扱いは、契約先の案内で確かめてください。

Q. 10月使用分以降も支援は続きますか。

A. この記事の時点で発表されているのは、9月使用分までです。それ以降の扱いは、国の今後の発表を確かめる必要があります。

Q. 値引きがあるうちに、契約を見直すのは早すぎますか。

A. 値引きは使う量に応じた一時的なもので、契約の単価や条件そのものは変わりません。値引きの有無にかかわらず、今の契約が使い方に合っているかは確かめられます。

まとめ

  1. 2026年7〜9月使用分は、低圧3.5〜4.5円・高圧1.8〜2.3円の値引きがあります。

  2. 値引きは使う量に比例します。去年の使用量で試算できます。

  3. 予算は値引きのない金額で見込んでおきます。

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