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動力の電気代の請求書、どこを見ればいいか:基本料金と電力量料金

5月25日
読了時間: 4分

契約電力・使用量・調整の項目を分けて読むと、見直す所が見えてくる

電卓の横で書類にペンで書き込む手元
写真はイメージです

業務用の冷蔵庫や空調、工場の機械を動かす「動力(低圧電力)」の請求書は、毎月届いても合計の金額だけを見て終わりがちです。けれども、中身はいくつかの項目に分かれていて、項目ごとに「減らし方」が違います。この記事では、動力の請求書をどこから読めばよいか、基本料金と電力量料金を中心に整理します。

請求書は4つの項目に分けて読む

契約先や料金メニューによって名前は少しずつ違いますが、動力の電気代は、おおむね次の4つの項目でできています。

項目

何で決まるか

見直しの手がかり

基本料金

契約電力(kW)

同時に使う機械に合っているか

電力量料金

使った量(kWh)×単価

使い方・設備の効率

燃料費調整

燃料の価格の動き×使った量

事業所では変えにくい

再エネ賦課金

使った量×国が決める単価

使う量を減らす

このうち、契約電力で決まる基本料金は、使う量が少ない月でも毎月かかります。見直しの効果が毎月続くのも、この項目の特徴です。

基本料金:契約電力の数字を確かめる

明細に書かれた契約電力(kW)は、動力で動かす機械の大きさや、メインのブレーカーの大きさをもとに決められています。開業したときや設備を入れたときのまま、何年も変わっていない事業所も少なくありません。

機械を入れ替えたり、使わなくなった設備があったりすると、実際に同時に使う電気より契約電力が大きいままになっていることがあります。その差の分だけ、基本料金を払い続けていることになります。

建物の外壁の電力メーターに手を添える様子
契約電力と、実際に同時に使っている電気の大きさは、別のものです(写真はイメージです)

仮の数字で、1か月の請求を組み立てる

項目のつながりを、計算のための仮の数字で見てみます。燃料費調整は月によって上下するため、ここでは省いています。

契約電力20kW・月2,000kWh使う事業所の例(計算のための仮の数字) / 基本料金 20kW×1,000円 / 20,000円 / 電力量料金 2,000kWh×20円 / 40,000円 / 再エネ賦課金 2,000kWh×4.18円 / 8,360円 / 3つの項目の合計 68,360円 / 契約電力を15kWにした場合の基本料金 月5,000円減

※基本料金と電力量料金の単価、使用量、契約電力は計算のための仮の数字です。20,000円+40,000円+8,360円=68,360円。契約電力を5kW下げると、5kW×1,000円=月5,000円、1年で60,000円の差になります。実際の単価は契約先の料金表で確かめてください。

再エネ賦課金は、2026年度は1kWhあたり4.18円と発表されており、2026年5月分の電気料金から適用されます。使う量に掛かる項目なので、契約電力を見直しても直接は減りません。

出典:経済産業省「再生可能エネルギーの固定価格買取制度等の2026年度以降の買取価格等と2026年度の賦課金単価」(2026年3月)

毎月の請求書で確かめたいこと

動力の請求書のチェック

  • 契約電力(kW)の数字と、いつからその数字か

  • 使用量(kWh)の前の年の同じ月との差

  • 使用量がほとんどない月の、基本料金の金額

  • 燃料費調整の単価の、ここ数か月の動き

  • 再エネ賦課金の単価が、年度の単価になっているか

12か月分を表計算ソフトなどに並べておくと、季節ごとの使い方と基本料金の関係が見えてきます。使う量が少ない月にも基本料金の割合が大きい事業所は、契約電力の見直しの余地を確かめる価値があります。

よくある質問

Q. 電灯と動力の請求書は、別々に届くのですか。

A. 契約が分かれている場合は、請求書や明細も別になっていることが多いです。動力の明細には、契約電力(kW)と使用量(kWh)が書かれています。まず、動力の明細がどれかを確かめます。

Q. 基本料金は、電気を使わなかった月もかかりますか。

A. 基本料金は契約電力に応じてかかるため、使う量が少ない月でも請求されます。冬だけ使う機械や、季節によって止める設備がある事業所では、この点を確かめておきます。

Q. 燃料費調整の欄がマイナスになっている月があります。

A. 燃料の価格が基準より低い時期には、燃料費調整が差し引きの形になることがあります。月によって上下するため、1か月だけでなく、数か月の動きで見ます。

Q. どの数字を持って相談すればよいですか。

A. 直近12か月分の請求書か検針票があれば、契約電力と月ごとの使用量がわかります。あわせて、動力で動かしている機械の一覧があると、契約電力が使い方に合っているかを考えやすくなります。

Q. 契約電力は、こちらから変更を申し出られるものですか。

A. 契約の決め方や契約先によって手続きは違いますが、使い方が変わった場合などに見直しを相談できることがあります。下げすぎると機械が止まるおそれがあるため、実際の使い方を確かめてから進めます。

まとめ

  1. 動力の請求書は基本料金・電力量料金・燃料費調整・再エネ賦課金に分けて読みます。

  2. 基本料金は契約電力で決まり、使う量が少ない月もかかります。

  3. 契約電力が同時に使う機械に合っているかを、12か月分の請求書で確かめます。

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