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業務用の食用油が4月も再値上げ:大手の改定と、店でできる対策

3月9日
読了時間: 4分

値上げの幅を自店の油代に当てはめ、油を長く使う工夫を見直す

カウンターに並んだ天ぷらと揚げ物
写真はイメージです

業務用の食用油の値上げが続いています。報道によると、大手の製油会社が、4月1日納入分から業務用の食用油などを7〜11%値上げすると発表しました。昨年秋にも改定があり、揚げ物を多く出す店にとっては、油代の負担がさらに重くなります。この記事では、発表された改定の内容と、自店の油代への当てはめ方、店でできる対策を整理します。

発表された改定の内容

項目

内容

時期

4月1日納入分から(予定)

発表した会社

大手の製油会社

業務用の改定幅

業務用食用油などで7〜11%

理由として挙げられた点

油脂の需要の増加、エネルギー費・物流費・資材費の上昇、人手不足など

この会社は、前回の改定でコストの上昇を吸収しきれなかった分を補うための改定としています。改定の幅は会社や商品によって違うため、自店が仕入れている油の価格は、取引先に確かめます。

出典:2026年3月の報道 https://www.lnews.jp/2026/03/s0306704.html

自店の油代に当てはめる

改定の幅を、自店の月の仕入れに掛けると、増える金額の目安がわかります。

月に一斗缶を20缶使う店の例(計算のための仮の数字) / いま 1缶6,000円 / 月120,000円 / 10%上がると 1缶6,600円 / 月132,000円 / 月に 12,000円増 / 1年で 144,000円増

※1缶の価格・使う缶の数・上がり幅は、計算のための仮の数字です。20缶×6,000円=120,000円、20缶×6,600円=132,000円。

月の増加が1万円ほどでも、1年では10万円を超えます。油のほかにも、食材や電気代、包装の資材など、上がっている費用は少なくありません。油代の増加を、ほかの費用の増加と並べて見ておくと、メニューの価格を考えるときの材料になります。まずは直近3か月の油の仕入れの量と金額を、伝票から書き出しておきます。

油を長く使うための日々の工夫

仕入れの価格は店では変えられませんが、交換の回数を減らすことはできます。揚げ油が傷む主な原因は、温度、水分、揚げカス、光、空気です。

店でできる工夫

  • 使わない時間は、フライヤーの温度を下げる

  • 揚げカスを、こまめにすくう

  • 食材の水気をよく切ってから揚げる

  • 営業後は油をこして、ふたをする

  • 差し油と交換の日を記録し、交換の目安をそろえる

どれも特別な道具は要りませんが、忙しい時間帯ほど後回しになりがちです。誰が、いつ行うかを決めて、厨房の目に入る場所に貼っておくと、担当が替わっても同じ手順で続けられます。

店のカウンターを布巾でふく人
閉店後の片付けの手順に、油をこす作業を組み込むと続けやすくなります(写真はイメージです)

交換の回数の記録から始める

対策の効果を確かめるには、いま何日ごとに油を交換しているかを記録しておくことが出発点です。交換の日、差し油の量、揚げた量の目安を2週間ほど書き留めると、どこに改善の余地があるかが見えてきます。

油の劣化を抑える装置を入れる場合も、この記録があれば、導入の前と後で交換の回数を比べられます。値上げが続くときこそ、使う量を減らす工夫が毎月の油代に効いてきます。

記録は、紙の表でも十分です。フライヤーの近くに置き、交換した日と差し油の量を書き込むだけでも、1か月後には自店の油の使い方がはっきり見えてきます。

よくある質問

Q. 値上げは、いつ納入される油からですか。

A. 報道によると、4月1日に納入される分からです。仕入れ先によって、店に届く価格に表れる時期が違うことがあるため、取引のある卸や販売店に確かめます。

Q. 値上げの前に、まとめて買っておくとよいですか。

A. 保管の場所や、油の品質を保てる期間を考える必要があります。光や熱の当たる場所での保管は油を傷めるため、無理のない量にとどめます。

Q. 油を長く使うと、揚げ物の味は落ちるのでしょうか。

A. 傷んだ油を使い続けると、色や香りに表れます。長く使うことよりも、傷みを遅らせる工夫をして、交換の目安を守ることが大切です。

Q. 揚げ油の劣化を抑える装置は、どんな店に向いていますか。

A. 毎日揚げ物を出し、油の交換の回数が多い店ほど、効果を確かめやすくなります。いまの油の使い方をうかがったうえで、効果の見込みを確かめます。

Q. 油の種類を安いものに変えれば、負担は減りますか。

A. 仕入れの価格は下がっても、傷みやすい油だと交換の回数が増え、かえって負担が増えることがあります。価格だけでなく、何日使えるかを含めて比べることが大切です。

まとめ

  1. 大手の製油会社が、4月1日納入分から業務用の食用油などを7〜11%値上げすると発表しました。

  2. 改定の幅を月の仕入れに掛けて、自店の増える金額をつかみます。

  3. 温度・揚げカス・水分の管理と記録で、交換の回数を減らす工夫を続けます。

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