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クリーニング店の動力の電気:ボイラー・プレス機・乾燥機の立ち上がりを重ねない工夫

9月10日
読了時間: 4分

開店前にすべてを一度に動かすと、その数分の山が一年中の基本料金を決めてしまう

たたんだ衣類に値札を付ける手元
写真はイメージです

クリーニング店や、洗濯を請け負う工場では、蒸気をつくるボイラー、仕上げのプレス機、乾燥機、洗濯機など、三相の動力で動く機械が多く使われます。これらは開店前の準備の時間に、まとめて電源を入れることが多い機械です。動力の契約電力は、同時に使う電気の山で決まることがあるため、朝の数分の重なりが、一年中の基本料金に影響します。この記事では、機械ごとの電気の使い方と、重なりをずらす工夫を整理します。

クリーニングの機械と電気

機械

電気を使うところ

電気が大きくなる時

ボイラー

給水のポンプ、燃焼の送風機(電気で温める型は本体も)

朝の立ち上げで蒸気を上げる時

プレス機

蒸気を吸い込む・風を送るモーター

仕上げが集中する時間

乾燥機

ドラムを回すモーター、送風(電気で温める型は熱も)

洗濯が終わった物がまとめて入る時

洗濯機

ドラムを回すモーター

脱水で回転が上がる時

機械の種類や型によって、電気の使い方は大きく違います。まずは、それぞれの機械の銘板や取扱説明書で、電気の容量(kW)を書き出すところから始めます。

朝の重なりを仮の数字で見る

仮の数字での比べ方(開店前の同時に使う電気の山) / いっせいに起動 全機械を同じ時刻に / 32kW / 順番に起動 ボイラーの立ち上げの後に / 24kW / 山の差 8kW / 減った割合 25%
24÷32=75%。数字は仕組みを説明するための仮の値で、実際の容量や使い方は店によって変わります。

動力の契約電力を、ブレーカーの大きさで決める主開閉器契約では、この山の高さが契約電力の目安になります。機械を一つずつ順番に動かすようにすれば、ブレーカーを小さくできる余地が生まれます。

作業服とヘルメットの人が分電盤の中をライトで照らす
同時に使う電気の山は、分電盤で計測して確かめます(写真はイメージです)

起動の順番を決める

ボイラー 蒸気を上げる / 洗濯機 洗いを始める / プレス機 蒸気が上がってから / 乾燥機 洗濯が終わった物から
順番の一例です。店の作業の流れに合わせて、重なりが小さくなる順番を決めます。

蒸気を使うプレス機は、ボイラーの圧力が上がるまでは十分に使えません。ボイラーの立ち上げの時間に、ほかの機械の電源を入れずに待つだけでも、山は低くなります。順番を紙に書いて機械の近くに貼っておくと、誰が準備をしても同じ順番になります。

順番を決める前に、一週間の記録を取る

いきなり順番を変える前に、まず一週間ほど、朝にどの機械を何時何分に入れたかを書き留めます。あわせて、ブレーカーが落ちそうになった日や、蒸気が上がるのに時間がかかった日も記録しておきます。記録を並べると、いつも同じ数分に機械が集中していることや、曜日によって洗う量が違い、重なり方も変わることが見えてきます。冬の朝は給水の温度が低く、ボイラーの立ち上げに時間がかかることもあるため、季節を変えてもう一度記録を取ると、一年を通して無理のない順番を決められます。

電気を余計に使わないための点検

毎日・毎週の点検

  • 乾燥機の糸くずのフィルターを掃除したか

  • 蒸気の配管やバルブから、蒸気が漏れていないか

  • 配管の保温材がはがれていないか

  • 使っていない時間のプレス機の電源を切っているか

  • 脱水を十分にしてから乾燥機に入れているか

蒸気の漏れや保温材のはがれは、ボイラーが余計に動く原因になります。点検と順番の見直しをしたうえで、朝の立ち上がりの電気を測ると、契約電力をどこまで見直せるかが見えてきます。機械の一覧と検針票があれば、相談もしやすくなります。

よくある質問

Q. ボイラーが燃料で動く場合も、動力の電気に関係しますか。

A. 燃料で蒸気をつくるボイラーでも、水を送るポンプや燃焼のための送風機などに電気を使うものが多くあります。機械の銘板や取扱説明書で、電気の容量(kW)を確かめます。

Q. 起動の順番をずらすと、開店の準備が遅れることはありますか。

A. ボイラーが蒸気を上げるまでの時間に合わせて順番を決めると、準備の時間を大きく延ばさずに済むことが多くあります。まず一週間ほど、起動の時刻を書き留めて、重なり方を確かめてから順番を決めます。

Q. 乾燥機の電気を減らす方法はありますか。

A. 糸くずのフィルターをこまめに掃除すると、風の通りがよくなり、乾くまでの時間が短くなります。脱水を十分にしてから乾燥機に入れることも、乾燥の時間を短くする工夫です。

Q. 夏と冬で、使う電気は変わりますか。

A. 北海道では、冬は給水の温度が下がり、蒸気や温水をつくるのに時間がかかることがあります。暖房の機械も加わるため、契約電力を考えるときは、冬の朝の使い方も測っておきます。

まとめ

  1. クリーニングの機械は、朝の立ち上がりに電気が重なりやすくなります。

  2. ボイラーの立ち上げの後に順番に動かすと、同時に使う電気の山が下がります。

  3. 山が下がれば、契約電力を見直せる余地が生まれます。

この記事に関連するサービス

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