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鉄工所の電気代:機械が多くても契約電力を下げられることがある理由(例で考える)

8月3日
読了時間: 4分

機械の合計と、同時に動かす電気の大きさは違う

作業場で旋盤を扱う作業員
写真はイメージです

旋盤、ボール盤、溶接機、コンプレッサー。鉄工所には動力で動かす機械がたくさん並んでいます。「これだけ機械があるのだから、契約電力が大きいのは仕方がない」と考えがちですが、すべての機械を同時に、目いっぱい動かす時間はそう多くありません。この記事では、架空の鉄工所の例と仮の数字を使って、契約電力を見直す考え方を整理します。

例:架空の鉄工所の機械

機械

出力(仮の数字)

使い方

旋盤 2台

各7.5kW

加工の仕事がある日中

ボール盤・切断機

計6kW

短い時間ずつ

溶接機

12kW

溶接の仕事の時だけ

コンプレッサー

7.5kW

動いたり止まったり

クレーン・その他

計4.5kW

荷を動かす時だけ

※この記事の鉄工所は架空の例で、出力・契約電力・単価はすべて計算のための仮の数字です。合計は7.5+7.5+6+12+7.5+4.5=45kWです。

機械の出力を足すと45kWになり、動力(低圧電力)の契約電力も45kWで結ばれていたとします。けれども、溶接とクレーンと旋盤2台が同時に全力で動く時間は、作業の流れを考えるとほとんどありません。

同時に使う電気を計測する

見直しの出発点は、実際に同時に使っている電気の大きさを計測することです。この例では、ふだんの作業がひととおり入る期間に計測したところ、同時に使う電気は多い時でも28kWほどだったとします。

なぜ合計の45kWより小さくなるのでしょうか。旋盤で加工している間、溶接機は止まっていることが多く、クレーンは荷を動かす短い時間しか動きません。コンプレッサーも、タンクの空気が減ったときだけ動きます。職人の手は一つの作業に向いているため、人の数より多くの機械が同時に全力で動くことは、ふだんの作業ではあまり起きないことが多いのです。

ヘルメットを着けて電気設備の盤を点検する作業員
計測の結果をもとに、余裕を持たせた契約の大きさを考えます(写真はイメージです)

契約電力を見直した場合の差

28kWに余裕を持たせて、契約電力を30kWにした場合の基本料金の差を、仮の単価で計算します。

契約電力45kW→30kWの例(計算のための仮の数字) / 見直す前 45kW×1,000円 / 月45,000円 / 見直した後 30kW×1,000円 / 月30,000円 / 1か月の差 15,000円 / 1年の差 180,000円

※基本料金の単価1kWあたり1,000円は計算のための仮の数字です。(45kW−30kW)×1,000円=15,000円、15,000円×12か月=180,000円。実際の単価は契約先の料金表で確かめてください。

見直しで気をつけたいこと

鉄工所で確かめたいこと

  • 同時に動かすことが多い機械の組み合わせ

  • 溶接機など、瞬間的に大きな電気を使う機械の有無

  • 繁忙期に機械を増やして動かすことがあるか

  • 今後、機械を増やす予定があるか

  • 作業の順番を少しずらせる工程があるか

電子ブレーカーを使う方法では、機械ごとの使い方を計測したうえで、契約の大きさを考えます。計測の結果と、作業の現場の声の両方を突き合わせることが、止まらない見直しにつながります。

見直しは、一度決めたら終わりではありません。仕事の量や受ける注文の種類が変わると、同時に動かす機械の組み合わせも変わります。年に一度は請求書と作業の様子を見比べ、契約が今の使い方に合っているかを確かめると安心です。

よくある質問

Q. 契約電力を下げると、機械が止まることはありますか。

A. 同時に使う電気が契約の大きさを超えると、ブレーカーが働いて止まるおそれがあります。そのため、実際の使い方を計測し、余裕を持った大きさで考えることが大切です。

Q. 計測は、どのくらいの期間が必要ですか。

A. 仕事の多い時期と少ない時期で使い方が変わるため、ふだんの作業がひととおり入る期間で計測します。季節で変わる設備がある場合は、その点も考えに入れます。

Q. 溶接機のように、一瞬だけ大きな電気を使う機械はどうなりますか。

A. 動き始めや作業の瞬間に大きな電気を使う機械は、その特徴も踏まえて考える必要があります。機械の種類と使い方を伝えたうえで、専門の業者に相談します。

Q. この記事の数字は、実際の事例ですか。

A. この記事の鉄工所は架空の例で、数字はすべて計算のための仮の数字です。実際の効果は、事業所ごとの機械と使い方によって違います。

Q. 機械を増やす予定がある場合は、どうすればよいですか。

A. 増やす予定の機械の出力と、ほかの機械と同時に動かすかどうかを考えに入れて、契約の大きさを決めます。予定がはっきりしてから見直すほうが、二度手間になりません。

まとめ

  1. 機械の出力の合計と、同時に使う電気は違います。

  2. まず計測し、余裕を持たせた大きさで考えます。

  3. 例の数字は架空・仮の数字です。実際の効果は事業所ごとに違います。

この記事に関連するサービス

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